三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2016年6月12日放送

物を簡単に捨てないで!
おもちゃの数だけある思い出と笑顔を、おもちゃのお医者さんがつなぎます!

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鈴鹿市立図書館で、この日、おもちゃの病院『トイなおす』が開催されていました。
思い出の詰まったおもちゃを直してほしい・・・そんな願いを叶えてくれる『おもちゃ病院『トイなおす』は、平成14年にスタート。
以来3ヶ月に一度、鈴鹿市立図書館で開催されています。
修理は原則無料。
鈴鹿市のごみの減量化、リサイクル推進事業のイベントがきっかけとなって開設されました。

この日もたくさんの親子さんが来ていますね!

 

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「20年ほど前に職場の方の息子さんが使っていたおもちゃを、私の息子が使っているのですが、動かなくなってしまって。
連続で動くおもちゃなのでもし直ったら息子に見せてあげたいです」

「ラジコンの車を動かしていたら急にバックしなくなっちゃった。
サンタさんにもらったので、直してほしい」

大切なおもちゃ、直してほしいですよね。

 

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「お人形の中にカビが溜まってしまったようなんですが、手も足も外せないのでお願いしに来ました。
新しいものを買い与えるよりも、物を大事に使えるのがとてもいいと思います」

と、人形を持ってきた子どものお母さん。
直ると良いですね!

 

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『おもちゃ病院トイなおす』代表の藤野洋士さんに、『トイなおす』の由来とメンバーについてお聞きしました。

「物を簡単に捨てない、そのようなことを一度『問い直して』ほしいとの思いから『トイなおす』という名前にしました。
メンバーは会社を退職した人、技術系の仕事に就いていた人、また趣味でしている人など、さまざまです」

 

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ドクターはみなさん、無償のボランティア。
10年以上続けているベテランドクターもいるそうです。
この日も午前10時の開院に合わせ、みなさん9時には開場に入って設営準備をします。

 

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「壊して直すのが好きなんですが、毎回同じことをやるのが嫌いなので、何か改良を加えています」

「僕は電気屋だけど、趣味でよくオートバイをばらしていたので、こういうことが得意なんです」

「機械類いじるのが好きでその延長線でやってます。おもちゃの修理をしたり、友達のお子さんのおもちゃの修理もしております」

と、メンバーのみなさん。
直った時の満足感がたまらないのだそう。

 

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『トイなおす』に台車を押してやってきたのは、鈴鹿市環境部廃棄物対策課の吉田拓也さん。

「事前に市役所でお預かりしたおもちゃを直してもらうため、持ってきました。
ごみの減量はもちろんも、まだ使えるおもちゃを直してもらうことで、物を長く使うという気持ちを子どもたちに伝えてもらえるので、本当にありがたいです」

 

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一方、こちらは会場。
受付時に、おもちゃの壊れた箇所などを確認してカルテをつくります。
不具合を確認したおもちゃはそのまま入院と称してお預かり。
ここからおもちゃドクターの戦いがはじまります。
ラジコン、幼児向け玩具、そして懐かしいブリキや木製の玩具まで、患者はさまざま。
ドクターはそれぞれ得意分野のおもちゃの治療に当たります。

 

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ここは壊れたおもちゃから回収して集めたパーツ品コーナー。
それでもパーツが足りないため、ドクターが新品を買い足しているそうです。

 

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昼食を取るのもそこそこにドクターの治療は続きます。
最近はコンピュータ制御のものが多くなり、治療がむずかしくなっています。

 

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しかし、きょうも多くのおもちゃが修理を終え、退院できました。
全部の剣を刺しても人形が飛び出さなくなったおもちゃ、鳴かなくなっていた犬のおもちゃ、足の壊れたロボット・・・。

 

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「ありがとうございました!!」

「どういたしまして。
またいつでもおいで。いつでも直すから」

みなさん、この瞬間のためにおもちゃの修理をしているんですね。

「やりがいはやはり、子どもたちの笑顔。
子どもたちに喜んでもらって、彼らが大人になったときに、またその子どもへ引き継いで、よりよい家庭や社会をつくってもらいたいですね」

 

おもちゃの数だけ思い出と笑顔があるから。
おもちゃのドクターは子供たちのために奮闘します。
ときには家に持ち帰り、何日も修理に取り組みます。
やさしくて、頼りになる、おもちゃのお医者さん。
これからもずっと・・・子供たちの夢をつなぎます。

 

※『おもちゃ病院トイなおす』の開催日は、鈴鹿市の広報誌に掲載されています。

 

次回開催日 平成28年8月7日
開催場所 鈴鹿市立図書館
開催時間 10:00〜13:00
鈴鹿市以外からの修理も対応しています